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激レアバイト「歌舞伎町シャーロック」先行上映イベントレポート
10月11日より放送を開始するオリジナルTVアニメ『歌舞伎町シャーロック』の、その放送に先駆けて第1話、第2話の先行上映イベントが9月8日(日)TOHOシネマズ新宿にて開催された。
 本作は歌舞伎町を舞台にたくさんの探偵たちが事件の犯人探しのレースを繰り広げるコメディミステリーとなっている。シャーロック・ホームズ役の小西克幸さん、ジョン・H・ワトソン役の中村悠一さん、吉村愛監督によるトークショーも行われ、作品や演じるキャラクターについて存分に語った。
上映後、司会の大橋隆昌さんによる呼び込みで大きな拍手の中登壇した3名。
早速アニメの第1話の感想について聞かれると、小西さんは「この1話のアフレコは去年の12月に行われたため、完成してやっと皆さんに見てもらうことができてうれしい」と話し、中村さんは「完成したものを見せて頂いたのは最近で、しっかり完成してる、という感想です。」と会場の笑いを誘った。 またコメディ部分については、“ちょっと変”なシーンが3話以降どんどん加速していき、第1話が一番まともという話に。
そこから話題は探偵たちがあつまるBAR「パイプキャット」へ。中村さんがハドソン役の諏訪部さんの歌唱力の高さを絶賛し、さらにハドソン夫人の衣装についてなど、キャラクターの話にまで及んだ。
オリジナルアニメの第1話、ということで、情報量が非常に多くなっている。「1話にやりたいことを詰めました」との監督の言葉に全員が同意していた。

 第2話の感想を聞かれると、中村さんは「いろいろなキャラクターの本性が見え始めた話」、吉村監督は「原作をオマージュしているストーリーの中でも、2話は原作に近い形になっているので、原作を読んでこの話だって見つけやすい感じになっている」とそれぞれ話した。


キャラクターの紹介では、シャーロック、ワトソン、モリアーティ、京極の画像が映され監督がそれぞれのキャラクターについて簡単に、「変人、ロリコン、高校生、童貞」と説明し一同大笑い。その中でも、中村さん演じるワトソンがロリコンであるという設定がストーリー上あまりフューチャーされていないという話になり、中村さんは「(今後は)そういうつもりでやっていく、もう収録は終わってますが。」と笑いながら話した。続いて、メアリ、ルーシー、ミッシエル、小林、ハドソン夫人の5人が映し出されると、監督は「ギャル、シスコン、ギャンブル狂い、元やくざのあんちゃん、美しい我らがビッグマザー」と5人をそれぞれ紹介した。また端に写っていた猫のパイプちゃんについて、監督は「私が一番推しているキャラクターです。かわいいです。」と語った。
そして、今回のイベントでこのアニメが連続2クール放送という情報が初解禁。しかし、アフレコはだいぶ前に終了しているらしく、小西さんは記憶がないシーンが多くあるそう。
自分とキャラクターの重なる部分はどこかという質問に、シャーロックの”変態”という性格を踏まえ、イベント前の小西さんのズボンのチャックが全開という“変態”エピソードが明かされた。
このアニメのキャスティングは掛け合いのオーディション形式で決められたそうで、二人の起用理由についての質問では、監督は声のバランスやカップリング感で選んだと答えた。これに対し二人とも「ありがとうございます」とそれぞれいい声で返答。
アフレコで難しかった点やこだわりについての質問では、小西さんは「シャーロックの落語シーンが難しかったです。モリアーティのセリフ“(シャーロックの落語が)下手だけどね”の一言で救われました」。と話し、監督は上手でしたよと小西さんの落語のシーンを称賛した。中村さんは「リアクションのシーンが多くて難しかったです。また、シャーロックに相談する役なのに強そうといわれ、そこに注意しました」と振り返った。ワトソンについて監督は「セリフが入ることによってキャラクターに肉付けされ、改めてワトソンってこういうキャラクターなんだな」と語った。
キャラクターを作るのが難しかった人について聞かれると、シャーロックとモリアーティと監督は答えた。ワトソンの真っ直ぐさに比べ「何を考えているかわからない人たち」だからだそう。そこから、斉藤壮馬さん演じる“雰囲気イケメン”こと京極の話に。監督は「かっこよくやってくだされば、あとは自由に」ということをお願いしたことを話すと、その意をくんだ斉藤さんは自由に演じていたと小西さん、中村さんともに同意。
オリジナルアニメの第1話ということで、シリーズ構成の岸本卓さんとの話し合いについて尋ねられると監督は、面白かった、次も見たい、と思う仕掛けを意識して構成した、と語った。「最初は、ハドソン夫人がもっとハードボイルドな感じだったのをもっとコメディ強めにお願いしました」とキャラクターのイメージの変更があったことを明かした。
また、オープニングテーマについての話題では、監督がファンだというEGO-WRAPPIN‘さんにパーティー感や華やかな世界観の本作品に合わせて曲をオファーしたことを明かし、作品イメージにぴったりの楽曲とオープニング映像になった、とご満悦の様子。

 続いてのテーマトークでは、第2話の登場キャラクターの富士子が夢に向かって頑張っているということから、最近特に頑張っていることは何かとの質問になり、三人は「仕事です」と答え、鋭意制作中という監督も今一番欲しいものは休みと答えた。
 次に、泣き黒子が自慢の富士子にちなみ、自分の自慢できるところは何かと聞かれると3人は困った表情に。なかなか答えられず、最終的に小西さんは「何かを自慢しようと思ってやっているわけではない」、中村さんは「常に一生懸命頑張ってるだけです」と決め顔で締めた。

次のテーマでは「歌舞伎町シャーロック」の略称を考える公開会議となったが、同時期に類似タイトル作品が多いこともありなかなか決まらずそのまま宿題に。
テーマトークからアニメの話題に戻り、第3話から第7話の場面写真が映し出され、今後の展開についての質問へ。第6話については振り切っていてこのアニメのやりたいことがわかる、それに対し第5話はしんみりしたいい話が出る、と語られる。また、第3話と第6話に登場するキャラクターの声優が明かされると会場は大盛り上がり。


そして、クイズコーナーが行われ、一問目はイベントの入り口にもいたかぶきんの口の形から長男、次男、三男をあてる問題。見事、中村さんのプロファイリングが成功し正解、監督は自分の回答が間違えていたと悔し気な様子。
 2問目は、本編に桃缶が出てきたことにちなんで、たくさんの缶のシルエットから桃缶をあてるクイズだが、正解が明かされたとき、アニメの設定を使用したシルエットではなく、実在の商品を使用していたため三人から大ブーイング。小西さんが、帰りに桃缶を買い占めてニュースにしましょうと提案していた。

 お知らせコーナーでは、ラジオ番組の開始、コミカライズ化は年内に開始予定、さらにノベライズ化も発表された。
最後に監督は「コメディや泣けるストーリーがあるので、皆さんに楽しんでいただきたいです」と作品の魅力をアピール。中村さんは「見て頂いたらすべてがわかるストーリーになっています。仕掛けや伏線が多くあるので余計なことを話しているのではないかと不安になります。今回の事はさっぱり忘れて、真っ白な気持ちで観て頂きたいです。」小西さんは「本作はミステリーですが、コメディなので見やすくなっていると思います。ぶっとんだストーリーとキャラクターですが、一番は人間どうしの関わりあいのドラマが丁寧に描かれているので、そういったところも見て頂けるとより楽しんでいただけると思います。2クール宜しくお願いします。」とイベントを締めくくった。


激レアバイトレポーター:古谷玲海
撮影:鳥谷部宏平

2019年10月よりMBS、TBS、BS-TBS“アニメイズム”枠にて放送開始 !
©歌舞伎町シャーロック製作委員会

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